
離乳食づくり、保存容器はどう選ぶ?働くママのリアルとヒントがここに
「いっぱい食べて、元気に育ってほしい」という思いは、いつだって親の真ん中にあります。
とくに離乳食の時期は、赤ちゃんによって食べる量やペースに個人差があり、どれくらい用意すればいいのか迷ったり、せっかくつくったのに食べてもらえなかったり、そもそも保存の方法に悩んだり……。試行錯誤の連続です。
限られた時間の中で、日々の離乳食づくりに、どう向き合っていけばいいのでしょうか。
今回の「未来につなぐ交差点」では、離乳食の保存容器をテーマに、セブン‐イレブン・ジャパン大阪地区事務所の会計担当メンバーと、赤ちゃん本舗の「赤ちゃんのいる暮らし研究所」のメンバーが集まり、座談会を行いました。
今回交差点で出会った方々はこちら
赤ちゃん本舗 赤ちゃんのいる暮らし研究所


めざメー
赤ちゃん本舗の「赤ちゃんのいる暮らし研究所」は、赤ちゃんのいる暮らしを知り尽くし寄り添うことで、社会課題を解決することを目指しているんだ~!
セブン‐イレブン・ジャパン 大阪地区事務所 会計担当

※お子さんの年齢は取材当時(2025年5月)
SNS派? 身近な人派? わが家の保存容器事情
※ah;赤ちゃん本舗(以下同)

ah福田さん
まずは皆さん、どんな保存容器を使っているか教えていただけますか? 前に使っていたものでも大丈夫です。選んだ理由についても、ぜひ聞かせてください。

中坊さん
離乳食を始める時にYouTubeやインスタグラムで情報収集をしていて、そこで見つけたメーカーのブロックトレーをずっと使っています。上の子は2歳8カ月ですが、今でもゼリーをつくる時の保存容器として活躍しています。

横山さん
私も同じものを使っています。まず、店舗で商品のラインアップを確認してから、インスタグラムで情報収集しました。そこでたくさん写真を見たので、「これが良いのかな」と思って使い始めました。


栗原さん
私は姉から「トレーに入れたらラクやで」とすすめられて、小分けのトレーを使うようになりました。でも、最初に使ったトレーがすごく固くて…。毎回使いづらかったので、やわらかいタイプをサイズ違いで3つくらい用意していました。

上地さん
私も最初から小分けのトレーを使っていたと思います。一気にけっこうな量をつくって、バーッと並べていました。

伊達さん
最初はトレーを使っていましたが、離乳食がトロトロで量が少ない時は、全部フリーザーバッグに入れるようになりました。1回分ずつお箸で跡をつけておいて、使う時はパキッと折って温めると便利なんですよ。

容器もつくり置きも、もっとラクしたい

ah中森さん
身近な人の話や、SNSの情報。いろいろな選び方がありますが、最終的には自分で使ってみてどうだったかが大事ですよね。使いながら、うまくいかなかったことや、戸惑ったことってありませんでしたか?

横山さん
ブロックトレーって、ミートソースとかトマト系のものを入れていると、けっこう色がついちゃうんですよね。何度洗っても落ちない時があって、もっときれいに汚れが落ちないかな…と思うこともありました。


栗原さん
あと、フタがけっこうずれませんか? フタと本体がくっついている容器はしっかり閉まるんですけど、ブロックトレーは中身が凍ると膨張してフタがずれるんですよね…。

伊達さん
わかります! フタが「パチッ」と閉まる方が使いやすいと思います。あと、ものによってはフタがすごく固くて、力を入れないと凍らせた離乳食が取れない時もありました。少し溶けるまで置いておけばいいのですが、早く使いたい時は夫に取ってもらっていました。

上地さん
それからブロックトレーだと、少しだけ冷凍したくても、1個まるまる冷凍庫に入れないといけないんですよね。「かさばるなぁ」と思っていたので、もうちょっと小さいサイズがあるとうれしいです。

中坊さん
私も同じように思っていました! あと今のものは、1個のブロックの容量が全部同じなんですよね。でも、離乳食って“おかゆは50グラム”“野菜は20グラム”みたいに、種類によって量が違うんです。だから、一度の食事でトレーを3~4個も出さないといけなくて…。

ah福田さん
ご意見ありがとうございます。とはいえ、つくり置きしておくとやっぱりすごく助かりますよね。毎回一からつくるのは大変ですし。皆さんは「働くママ」ですが、仕事と育児を両立する中で、離乳食づくりにおいて何かコツはありますか?

横山さん
大体5日から1週間分ぐらいを週末にまとめてつくっていました。基本的に全部ブロックトレーに保存して、離乳食を出すタイミングで温めるだけにしておくと、すごくラクでしたね。あとはバナナをペースト状にして、フリーザーバッグに保存していました。

伊達さん
私は育休から復帰したばかりで、平日は離乳食づくりの時間が取れません。なので、土日のどちらかに1週間分の離乳食をまとめてつくっています。圧力鍋でまとめて野菜を煮込んで、それを細かく刻んだり味を変えたりして、保存容器に詰めていきます。

ah中森さん
皆さん、お仕事しながらのお忙しい中で工夫されているんですね。勉強になります。
これからの子育てで、ちょっとだけ変わってほしいこと

ah福田さん
ここまで、日々の離乳食づくりや保存容器について、皆さんそれぞれの工夫や向き合い方をお聞きすることができました。もしよければ、もう少しだけ先のこと……たとえばこれからの子育てに向けて、会社や社会がこんなふうに変わっていったらいいな、と感じていることがあれば教えていただけますか?


中坊さん
今はSNS社会なのでいろいろな情報が得られる反面、子育てに対する厳しい意見も流れてきますよね。それを目にすると「こうあるべき」と考えてしまったり…。もう少しだけ子育てに寛容というか、子どもをのびのびと育てられる社会になればいいなって思っています。

上地さん
夫と協力しながら育児をしていますが、会社の立場や業務の性質上、どうしても私の方が対応することが多くなってしまいます。まだまだ男性の育児参加が浸透しきっていないと感じるので、そうした価値観がもっと自然に根づいていく世の中になっていってほしいな、と思います。

栗原さん
たしかに、育児って個人だけじゃどうにもならないこともありますよね。でも、今回みたいに会社からこういう場をつくってもらえたのは、すごくありがたいなと感じました。
友達とは「こうなったら良いのにね」なんて話もするんですけど、商品開発の場に声を届ける機会はなくて。私たちの意見が、育児をがんばっているママたちの手助けになればうれしいですね。


ah福田さん
赤ちゃん本舗の中にいるから知識があるのかなと思うこともありますが、今日は日々の暮らしの中で感じているリアルな声をたくさん聞くことができて、本当にありがたい機会でした。皆さん、ありがとうございました。
離乳食は、赤ちゃんの成長を支える日々の営み。忙しい毎日の中で、どう工夫し、どう向き合っているのか。今回の対話では、そんなリアルな声が交わされました。
小さな困りごとも、ちょっとした工夫も、きちんと声に出せば、誰かの役に立つかもしれない。そんな可能性を感じられる時間でした。

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