画像

勤続25年と25歳が語る、これからのコミュニケーション

多様な業態が揃うセブン&アイグループ。そんな各社の仲間たちが出会い、それぞれの経験や仕事観を共有し、自らの未来につなげていく企画。それが「未来につなぐ交差点」。
今回の交差点で出会うのは、勤続25年の社員2名と、25歳の若手社員1名です。

今から25年前の2000年。世紀末のちょっとした騒ぎは何事もなく終わり、IT化が急速に進んでいきました。この25年間勤務し続けた社員は、生活者との関わり方の変化をどのように感じているのか。そして、25年前に産声を上げた若手社員が考える、現在のコミュニケーションとは。

勤続25年と25歳だからこそ生まれる、特別な対談をお届けします。

今回交差点で出会った方々はこちら!

画像

酒井さん

2000年に大手IT系の会社に新卒で入社。その後、セブン銀行にてシステム開発を担当。現在はグローバル事業においてアメリカ・フィリピン子会社の非常勤取締役やインドネシア子会社の非常勤監査役を兼務し、DX推進や新サービス開発に携わっています。

画像

伊東さん

2000年にイトーヨーカ堂に新卒で入社。その後、2015年にセブン&アイ・クリエイトリンク(当時の社名はモール・エスシー開発)へ。豊富な経験を活かしてDX・マーケティング部マネージャーとして活躍されています。

画像

安西さん

2021年に新卒でセブン-イレブン・ジャパンに入社し、現在はオペレーション・フィールド・カウンセラー(以下、OFC)として加盟店のオーナー様に対する経営カウンセリングを担っています。

25年の変化と25歳の今

―今日は"25"という数字をキーワードに、生活者とのコミュニケーションについて、お話を伺えればと思います。まず、皆さんのキャリアについて教えていただけますか?

alt=

伊東さん

伊東さん

最初はイトーヨーカドーの店頭で子供服をたたむところから始まりました。7年間の店頭業務の次は店舗開発の部署に異動。その部署ごと新会社(現在のセブン&アイ・クリエイトリンク)に転籍し、マーケティング業務に携わっています。

安西さん

安西さん

たくさん経験されているんですね!

伊東さん

伊東さん

長く一つのことを続けるよりも、新しいことにチャレンジしたくなる性格なので、良いキャリア形成ができたなと思っています。

安西さん

安西さん

私は2021年にセブン-イレブン・ジャパンに入社しました。コロナ禍での入社だったのですが、充実した研修制度のおかげで、スムーズに仕事を覚えることができました。
2024年の9月からはフランチャイズ店舗の経営をサポートするOFCとして、新しい挑戦が始まりました。

酒井さん

酒井さん

安西さんがよく目にしているであろう、セブン銀行のATMは、実は私も開発に携わっていたんです。当時は外部のパートナー会社に在籍していましたが、2001年の午前0時10分のセブン銀行開業にも立ち会っていますよ。

安西さん

安西さん

そうなんですね! セブン銀行はプライベートでも使っています!

alt=

―社会人として、あるいは生活者として、皆さんはこの25年間の変化をどう感じていますか?

伊東さん

伊東さん

大きな変化を感じたところは3つです。1つ目がSDGs、2つ目がコロナ禍。最後に、スマートフォンの普及に代表されるデジタル化ですね。

酒井さん

酒井さん

デジタル化が進んで、仕事のスピード感が大きく変わりましたよね。電話がメインだったコミュニケーションが、メールやチャットに変わったり、どこでも仕事ができるようになったり、仕事と私生活の境目が薄くなった感覚もあります。

伊東さん

伊東さん

オンライン会議が当たり前になるよ、なんて25年前の私は信じなかったと思います(笑)。

安西さん

安西さん

リアルな場での打ち合わせが多かったんですね! 私の場合、入社した時からオンライン環境があったので、それが当たり前になっています。
あと、もしかしたら日常的にSNSを見ているのも、私たち世代の特徴かもしれないです。合間の時間でSNSをチェックして、そこから次に売れそうなものを探してみることもあります。

伊東さん

伊東さん

仕事だと意識せずに、普段の生活習慣の中でトレンドを掴んでいるってことですよね。驚きです。

alt=

デジタル化で変わったこと。変わらなかったこと。

―時代の変化によって、良い面もあれば、別の課題も出てくるということですね。先ほどお話いただいた中でも、デジタル化は生活者との関わり方を大きく変えたと思います。

酒井さん

酒井さん

そうですね。キャッシュレス化が進んで、ATMの役割が大きく変わってきています。セブン銀行のATMは当初、土日に現金が必要なお客様の課題を解決するところから始まりました。
それが今ではキャッシュレス化が進み、電子マネーのチャージ場所としても利用されているんです。

安西さん

安西さん

私もチャージで使うことが多いです。スマートフォンに入金できるので、財布はしばらく持ち歩いていないですね!

酒井さん

酒井さん

リアルな声ですね(笑)。実際、この5年間でお金の流れが“出金”から“入金”に変わってきています。その変化に合わせて、「あらゆる手続きの場所に」という考えのもと、マルチメディア端末としての進化を目指しています。

alt=

安西さん

安西さん

コンビニでもセルフレジの導入など、デジタル化は着実に進んでいます。でも、便利になればなるほど、コミュニケーションの価値が高まっているように感じます。
例えば、接客の評判が良くないお店は、なんとなく行きづらいですよね。どんなに時代が変わっても、コミュニケーションの価値は変わらないと思います。

伊東さん

伊東さん

ショッピングセンター事業でも似たところありますね。スマホで簡単に商品を購入できる時代だからこそ、リアルの良さをどのように伝えていくかを常に考えています。
ものを売るだけでなく、医療や福祉など地域の拠点となる役割も担うことで、より多様なニーズに応えていきたいですね。

alt=

―デジタル化が進んでいくからこそ、人の温かさや地域との関わりを大切にする姿勢が重要になってくるんですね。

酒井さん

酒井さん

SNSが発達して、気づかない間に多くの情報が流れ、変化が始まることもあります。私たちよりも、生活者の皆さんの方が詳しい。そんなマインドで、柔軟に対応していく必要があります。
一方で、時代に左右されない軸を持つことも大切です。私にとっては“お客様の立場に立って”という想いがその軸。どんな状況でも大切にしていきたいですね。

伊東さん

伊東さん

酒井さんのおっしゃる通りだと思います。変化に対応するだけではなく、その背景にある“何のためにこれをやるのか”という目的。これを常に意識することが大切だと感じます。

安西さん

安西さん

私はまだ経験が浅いため、しっかりとした軸はまだできていません。お客様やオーナーさんの利益のためなど、目の前の業務を一つひとつ丁寧に取り組む中で、自分の軸を少しずつ作り上げていきたいと思っています!

これからの時代に向けて

―ベテランお二人の確固たる軸のお話と、これから軸を作っていきたいという安西さんの想い。世代は違えども、生活者と向き合う姿勢は同じですね。今後も時代は変化していきますが、皆さんは未来の生活者とどのように向き合っていくのでしょうか。

alt=

酒井さん

酒井さん

これだけ情報があふれる時代だからこそ、「なぜこうなのか」「本当に求められているものは何か」としっかり考えて行動する必要があると思います。私自身は生活者の方と直接相対する機会は少ないのですが、だからこそ、その声に耳を傾けていきたいですね。

伊東さん

伊東さん

これからどうなっていくんでしょうね…スマホなのか別のデバイスなのかわかりませんが、24時間どこかとつながっている時代が訪れるのかもしれません。
ただ、すべてがデジタル化されるわけではなくて、リアルとデジタルが融合する形で、新しい価値が生まれていくのではないかと考えています。そこを見逃さないようにしたいです。

安西さん

安西さん

先日、私の担当店舗の従業員さんがお客様からおほめの言葉をいただいたんですね。しかもお手紙で。それが本当にうれしくって。デジタル化が進んでも、こういう“人の温かみ”を大切に、これからもたくさんの経験を積み重ねたいですね。

―本日は"25"という数字をキーワードに、時代の変化や働き方、生活者との向き合い方について、たくさんのお話を伺ってきました。最後に、伊東さん、酒井さんは25年前の自分に、安西さんは25年後の自分に、メッセージを送っていただけますか?

alt=

伊東さん

伊東さん

タイムカプセルみたいですね(笑)。結構がんばっているから安心していいよ、と伝えたいです。25年前と比べて本当に大きく成長しましたし、素晴らしい会社や仲間に恵まれたと感じています。
ただ、努力しないと置いて行かれてしまうので気をつけて、と伝えたいですね。

酒井さん

酒井さん

25年前だとセブン銀行開業前ですね。あなたの取り組んでいる事業はずいぶん大きくなりました、と伝えたいです。当時は、事業がうまくいくのか不安視されることもありましたが、これだけの成果を出せたのは感慨深いですね。
25年経験してわかったことは、楽をして成長はできないので、がんばり続けることが大切ということですね。

安西さん

安西さん

2050年ですか…今よりももっと新しい技術が増えていると思うので、変化に対応できているのかを聞きたいです。
ただ、自分の軸がしっかりあれば大丈夫だと今日お二人から学んだので、柔軟に対応できるようになっていればいいなと思います。

alt=

25年という時間が育んだ経験と視点。そして、今を生きる25歳が持つ新しい感覚。
変わりゆく時代においても、相手の立場に立ち続けることで、これからの未来につながるコミュニケーションのあり方を探し続けたい。
そんな想いが交わる対談でした。

サイトトップへ戻る

pagetop