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セブン銀行で体験する、コーヒー一杯からはじまる、新しいコミュニケーションの形 大人の交換留学 vol.4

お昼休みが終わってもまだ少し喋り足りない。そんな気分の午後のこと。セブン‐イレブン・ジャパン(以下、SEJ) コミュニケーション戦略室の向山(むこうやま)さんの元に、一通の招待状が届きました。

「セブン銀行の『コーヒータイム』に参加してみませんか?」

大人の交換留学 第4回目の留学先は、セブン‐イレブンの店舗でおなじみのATMを運営するセブン銀行の本社。といっても向山さんが勤務するビルと、セブン銀行の本社のビルは異なるところにあります。そのため、頻繁に交流することはなかなかありません。そんな、ちょっと近くて遠いセブン銀行で体験するのは、社員同士の交流を目的にほぼ毎月開催されているコーヒータイム。
しかも今回は、セブン銀行の新入社員が中心となって開催されるコーヒータイムなのだとか。

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めざメー

めざメー

大人の交換留学って?
セブン&アイ・ホールディングスのグループ会社の仕事を体験する、グループ従業員のためのasupressoオリジナルの"留学"プログラムだよ。前回の交換留学では、ロフト広報室の岸さんがセブン-イレブンのOFC業務を体験してくれたんだ~!

近いようで遠いセブン銀行。知っているようで知らない、従業員主導の社内コミュニケーション。向山さんの交換留学が今、始まります。

社員でつくる、コーヒータイム

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今回の舞台は、セブン銀行の本社ビル。コーヒータイムの開始までもう間もなく、というタイミングでした。コーヒータイムの運営を体験しながら、参加者としても時間を過ごす今日の留学体験は、仕事でもあり、ちょっとした息抜きでもあります。

少し緊張しながらも、どこか楽しみにしている向山さんを迎えてくれたのは、セブン銀行ブランドコミュニケーション部の石松さん。

石松さん

石松さん

「今日は楽しんでいってくださいね! 今、新入社員のみんなが準備をしてくれているので、さっそく会場に行ってみましょう。そろそろコーヒーが届く頃だと思います」

向山さんが案内されたのは、テーブルの周りで人が行きかうラウンジ。コーヒーやお菓子の準備に、新入社員の皆さんがあわただしくも楽しそうに動いていました。まもなく先輩たちがやってくるのに、ピリッとした空気はありません。むしろ、楽しそうな声ばかりで、ラウンジ全体がやわらかい雰囲気に包まれていました。

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向山さん

向山さん

「SEJでも、コーヒーやお菓子を用意してカフェミーティングをしているのですが、社長と社員がコミュニケーションをとる場としてのカフェミーティングなので、少しフォーマルかもしれません」

石松さん

石松さん

「毎月のようにやっているので、参加してくれる方が多いんです。このラウンジには約50席あるのですが、すぐにいっぱいになると思いますよ」

向山さん

向山さん

「そんなに参加されるんですね…!」

それだけ多くの人が足を運ぶのは、きっとこの時間が、ちょっと楽しみなものだから。
コーヒータイムが始まる前から、そんな空気に触れた気がする向山さんでした。

コーヒーを楽しみながら、自然と会話が生まれる空間

ラウンジの準備が整い、いよいよコーヒータイムの開始。
一人、また一人と、セブン銀行の皆さんがラウンジにやってきます。コーヒーとお菓子を受け取ったら、自然とテーブルへ。

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新入社員たちは、空いているテーブルを見つけては、それぞれに座っていきます。今回のコーヒータイムは、新入社員と先輩社員の交流のための時間なのです。自己紹介から普段の業務の話まで、あちこちで会話が弾み、ラウンジはあっという間ににぎやかになっていきました。

 向山さん

向山さん

「コーヒータイムを開催するだけではなく、新入社員の皆さんとのコミュニケーションも兼ねているんですね。テーブルは同じ部署の方同士で固まっているんですか?」

石松さん

石松さん

「お一人でいらっしゃる方もいらっしゃいますよ。お知り合いがいなくても、「初めまして!」と座る方も多いんです。あとで向山さんもテーブルにご案内しますね!」

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向山さんの運営側の役割は、お菓子を配ること。最初は少し戸惑いもありましたが、手渡していくうちに、気持ちも少しずつほぐれていきました。ふとラウンジを見渡すと、テーブルはほとんど満席。

向山さん

向山さん

「今からこの輪に入っていくのかと思うと、正直どきどきします。でも、グループ会社の方と直接お話しできるなんて、なかなかない機会ですよね」

期待と不安を胸に、テーブルへと足を運ぶ向山さん。ここからが、向山さんのコーヒータイムの始まりです。

話してわかった、コーヒータイムの不思議な心地よさ

テーブルの上には、新入社員の皆さんが手作りした自己紹介の冊子が置かれていました。名前や出身地、趣味まで写真付きで紹介されていて、初対面でも話しやすいよう工夫されています。

今回向山さんがご一緒したのは、新入社員と入社二年目の従業員が混ざったテーブル。最初は冊子をめくりながら、お互いの趣味や地元の話題で盛り上がっていました。

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そんななか、話題はやがて、会社は違えど社会人の先輩である向山さんへアドバイスを求める展開に。

「会社にはやく馴染みたくって、かわいがってもらうにはどうしたらいいですか?」

若手社員ならではの、何気ない質問でした。もしかしたら、会社が違う向山さんにだからこそ、話せたことかもしれません。
思わぬ質問に笑みをこぼす向山さんでしたが、話していくうちに表情はまっすぐなものへと変わっていきました。

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向山さん

向山さん

「私自身、まだ正解が何かは分かりません。ただ、後輩を育てる立場になって分かったことがあるんです。自分自身が経験してきた失敗と、そのときにどう向き合って乗り越えてきたかなら、お話しできるんだって。それから、“わからないことが、うまく言葉にできない”ということって、誰にでもありますよね。普段からコミュニケーションが取れていないと、そのことにもお互い気づけないし、相手も相談しづらい。だから、日ごろから話せる関係づくりが大事なんだなと感じています」

話をしながら、向山さんは自分の頭の中が整理されていくような感覚がありました。そして、コーヒータイムの柔らかい雰囲気のおかげなのか、真剣な話のはずなのにどこか気軽に話せる…そんな心地よさを感じながら、向山さんは次のテーブルへと移ります。

次に向山さんが座ったのは、以前は別の会社で働いていた方たちのテーブルでした。
やはりここも最初は他愛ない世間話から始まり、少しずつ仕事の話へと変わっていきました。

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その中で印象的だったのが、「すごく働きやすい職場なんですよね」という言葉。

向山さんはセブン銀行の職場を知りません。でも、こんな風に社員が気軽に交流できる時間を自分でも体験してみて「確かに」と頷けるところがありました。

会話を続けながらも、向山さんの頭の片隅には、
「SEJで同じようなことをやるとしたら、どんな風になるだろう」
そんな考えが浮かび始めていました。

コーヒータイムから始まる、新しい一歩

コーヒータイムという、なにげない言葉。でも、ちょっと工夫するだけで自然とコミュニケーションが生まれる場にもなる。そんなことを感じる、ひとときの留学体験でした。

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向山さん

向山さん

「本当にアットホームで、すごくいい雰囲気でした。SEJでも、部署を越えた交流や、同じ職種同士のつながりなど、普段あまり関わる機会のない社員同士が出会える場づくりをやってみてもいいかもしれないですね」

そんなアットホームな空気を後押ししていたのが、新入社員が企画したゲーム。「今日白い服の人」や「学生時代に◯◯をしたことがある人」などのお題をきっかけに、自然な交流が生まれていたのです。

石松さん

石松さん

「コーヒータイムに来てくださる方は毎回違うんですよ。初めての方もいれば、何回も参加してくれる方もいて。普段は聞けない話が聞けて、自分の会社の良さに改めて気づけたり、自分を捉えなおすきっかけになったり。ただ、こういうイベントって、満足度を測るのが難しいじゃないですか。だからこそ、定期的に続けて、少しずつ記憶に残るものにしていけたらって思ってるんです」

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向山さん

向山さん

「ほかの人と触れあって、その人の背景を知ることで、業務にも活きてきますよね。やっぱり、コミュニケーションって大事だなって思いました。業務で関わる人には声をかけに行くけれど、関わりがないと話すこともありませんよね。だからこそ、“話しかけられるきっかけ”をつくれる場があるのは、すごくいいなと思いました。まずは私自身が、普段あまり交流のない方に思い切って話しかけてみることから始めようと思います」

コーヒーを囲んで交わされた言葉たちが、向山さんの心に静かな変化を生んでいました。

大人の交換留学。次の招待状が届くのは、あなたかもしれません。

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