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小さな一歩からつなぐ、サステナブルな未来

いま、私たちの周りにはさまざまな環境問題があふれています。
「CO₂排出量削減、プラスチック・食品ロス削減・・・」
こうした問題に取り組みたい気持ちはあるけれど、問題の大きさを目の当たりにして、どうしたらいいのか分からない。そんな人も少なくないのではないでしょうか。

大切なのは、どんなに小さくてもいいからできることを見つけること。

今回の交差点に集まったのは、さまざまな問題に対して"自分にできること"を日々の業務の中で取り組む、皆さんです。

今回交差点で出会った方々はこちら

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十文字さん(右)/セブン-イレブンのオペレーション本部 新潟・北陸ゾーン ゾーンマネジャーとして活躍。
中島(正)さん/セブン-イレブン オペレーション本部 新潟・北陸ゾーン 新潟北地区ディストリクトマネジャーとして新潟・北陸ゾーンの業務を担う。

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直江さん(右)/株式会社ヨークベニマル涌谷(わくや)店の店長として活躍。
中島(理)さん/株式会社ヨークベニマル涌谷(わくや)店のカスタマーサービス統括マネジャーとして活躍。

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竹若さん(右)/横浜ロフトの館長として活躍。
中島(里)さん/横浜ロフトの販促スタッフとして活躍。

特別ではなくなった環境問題―日常の気づき

―今日集まっていただいたのは、2024年の1年間「自分たちにできること」を積み重ねて来た皆さんです。地域のマネジャーや店舗運営など立場は違っても、環境問題に対する想いは共通していると思います。まずは、皆さんが日頃意識していることについてお聞かせください。

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中島(正)さん

中島(正)さん

セブン-イレブンでは環境教育の一環で、小学校への出張授業を行っています。私も参加させてもらったのですが、子どもたちが食品ロスなど、サステナビリティへの意識がものすごく高くて驚きました。授業をしに行った立場なのに、逆に教えられた思いです。

中島(里)さん

中島(里)さん

今の子どもたちは本当に熱心ですよね! 昨年、昆布の食べられない部分と給食のミカンの皮を利用したせっけんを取り扱ったことがあるのですが、それも横浜市の小学生の皆さんがつくられたものでした。

十文字さん

十文字さん

私も中島(正)と同じように、出張授業で子どもたちと話す機会があるのですが、その熱心さや知識には目を見張るものがあります。個人的に実感しているのは地球温暖化ですね。担当している新潟や北陸で、年間の降雪量が減っているのを肌で体感してます。

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直江さん

直江さん

ヨークベニマルでは地産地消(地場産品コーナー)の取り組みを進めています。結果的に輸送のCO₂削減に繋がっていますし、食の魅力の再発見にも繋がっていると思います。

涌谷店の隣町では、最新テクノロジーを駆使してSDGsに貢献されている企業「舞台ファーム美里グリーンベース 」が“つみたてサラダ”というレタスを生産しています。根が付いたままの生きているレタスなので、水につけておけばいつでも新鮮な状態で食べることができるんです。取り扱い以来、大変好評をいただいています。

中島(理)さん

中島(理)さん

地産地消の取組みでうれしいのは、お客様にも喜んでいただけることです。すぐに売れ切れるほど人気なんですよ! “つみたてサラダ”もいつか、涌谷町の皆さんの食卓に当たり前にある存在になってくれたらうれしいです。

竹若さん

竹若さん

お客様の意識も変わってきましたよね。20年前は、サステナブルな商品を店頭に置いても「環境には良いけど、財布に厳しいのね」と言われることもありました。それが今では“環境に優しい”というのが一つの購入理由になっていると感じます。

“できること”から始まる一歩

―お客様の意識も少しずつ変わっていっているのですね。皆さんが働く現場では環境問題に対してどのように取り組まれていますか?

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中島(正)さん

中島(正)さん

セブン‐イレブンでは、タブレットで省エネ行為の実施項目を管理できる、営業計画支援システムを活用しています。

アナログの手作業では手間がかかりますし、抜け漏れも出てきます。その点、営業計画支援システムでは細かい仕事を簡単に割り振れるようになったので、従業員の皆さんに負担をかけることなく、電気使用量を削減できるようになりました。

中島(理)さん

中島(理)さん

ヨークベニマルでも、消費エネルギーを管理できるシステムを採用しています。当初はなかなか浸透しなかったのですが、「お店の光熱費も、家庭の光熱費と同じように、“お店の財布”から出ていくものなんだよ」と店長が説明してくださったので、次第に節電意識が高まっていったと感じています。

中島(里)さん

中島(里)さん

横浜ロフトではお客様も一緒になって「廃プラスチック問題」を意識していただけるような、期間限定の特設コーナーを企画しました。健康雑貨、文具、バラエティ雑貨、生活雑貨の担当者に協力してもらい、それぞれの分野でサステナブルな商品を選んでもらったんです。

売場をつくる中で、私たちスタッフ自身も“こんなにサステナブルな商品を扱っていたんだ”と気づくきっかけになりました。

十文字さん

十文字さん

実際に動いてみて気づくことはたくさんありますよね。私の担当エリアでも省エネに力を入れてから、バックルームや事務所の電気をこまめに切るなど、これまで以上に自主的に節電に取り組んでくれる方が増えました。

チームの輪を広げていくためにできること

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―一つひとつの取り組みが、チーム内に変化を生んでいるんですね。その輪を広げていくために、意識していることはありますか?

直江さん

直江さん

継続することが大事だと思っています。省エネの結果を掲示しているだけでは、いつかただの景色になってしまいますから。私たちの店舗では口頭で数値を伝えるようにしたんです。

続けていくうちに、自然と数値の良し悪しに関心を抱くようになっていきました。あとは、義務にしないことですね。ゲームのように、どこか楽しみながら取り組むことを心がけています。

中島(正)さん

中島(正)さん

従業員の皆さん一人ひとりに意識していただくのは大切ですよね。セブン-イレブンでは省エネをチェックする省エネリーダー制度を始めました。私が担当しているエリアでは、省エネリーダーが積極的に動いてくださっていて、店舗全体の節電意識が高まっています。

十文字さん

十文字さん

忘れてはいけないのが、各店舗で得られた結果を共有することです。

エリア内のオペレーション・フィールド・カウンセラー※がミーティングを通じて効果的な取り組みを広めていますし、「セブン-イレブンファミリー」という加盟店様向けの情報誌でも成功事例を全国に発信しています。

新潟エリアの取り組みが掲載されると、オーナーの皆様もとても喜んでくれますね。

※加盟店のオーナー様に対して経営カウンセリングを担う役職

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竹若さん

竹若さん

知っていただくという点では、横浜ロフトでも工夫をしました。店内には普段からコスメ容器や筆記具、繊維製品の回収ボックスを設置していますが、まだお客様に十分に知られていませんでした。

先ほど中島(里)が話した特設コーナー企画の際に、回収ボックスを巡るラリーを実施したところ、楽しみながら回っていただけたんです。

中島(正)さん

中島(正)さん

店内にそういった仕掛けがあると、お客様も一つのチームになっていきますよね。

未来につなぐ、これからの一歩

―従業員の皆さんだけではなく、お客様も自然と参加していただけるようになっていくといいですよね。最後に、未来に向けて取り組んでいきたいと思うことをお聞かせください。

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中島(正)さん

中島(正)さん

営業計画支援システムを導入したおかげで、売場の状況を従業員間で共有できるようになりました。たとえば揚げ物の仕込み数も、状況に応じてコントロールできるようになったんです。省エネだけではなく、食品ロスの削減も推進していきたいですね。

十文字さん

十文字さん

全国的に電気消費量が増加する中、新潟北陸エリアでは昨年比99.3%の使用量になりました。省エネリーダーの皆さんに協力していただいたおかげです。こうした成功例を店舗運営の仕組みに変えていくことが大切だと考えています。

直江さん

直江さん

省エネには従業員の協力が不可欠です。自然に取り組んでもうらために心がけているのが、身近なものに置き換えることです。たとえば、「1時間の電気代は、大根〇本分なんだよ」といったように話すと、実感がわきやすいんです。日々のコミュニケーションが大切ですね。

中島(理)さん

中島(理)さん

セブン-イレブンの中島(正)さんと同じように、食品ロスの削減に貢献していきたいです。個人的には、廃棄野菜や果物を動物園などに提供したいなと考えているんです。

中島(里)さん

中島(里)さん

特設コーナー企画でペットボトルキャップのリサイクル体験ができるワークショップを開催するため、スタッフの皆さんからキャップを集めたんです。積極的に参加いただいたおかげで、2カ月弱で十分な量になり、ワークショップでたくさんのお客様に楽しんでいただけました。

こんなふうにスタッフの皆さんと一緒になって、これからも何かできるといいなと思っています。

竹若さん

竹若さん

ロフトではいろいろな雑貨を扱っていて、「生活に必要か?」と言われるとそうではないものもあると思いますが、購入していただいたものはできるだけ長く、大事に使ってもらえたらうれしいです。そして、使い終わったら回収ボックスに。そんなお買い物のサイクルをつくっていきたいですね。

未来をつないでいくために必要なのは、大きな選択ではなく、日々の小さな積み重ね。まずは、自分にできることから少しずつでいい。そんなふうに感じられる対談でした。

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