背中を支えて、支えられて。みんなでつくる、セブン‐イレブン・ジャパン 北陸エリア 丹保さんの働き方
どんな仕事にも必ず「原点」があります。学生時代に友人と過ごした時間や、アルバイト、あるいは、誰かからもらった一言が「原点」かもしれません。
「働き方は、なないろに」では、セブン&アイグループの従業員一人ひとりの原点から今にいたるまで、それぞれの七色の働き方を紐解いていきます。
今回登場するのは、北陸エリアの地区事務所でアシスタントマネジャーを務める丹保(たんぼ)さん。加盟店様の経営を支える会計業務を担当しています。
その始まりは、サッカーと水球でした。
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二つの球技が変えてくれたもの
水泳、ソロバン、ピアノと、たくさんの習い事をしていた丹保さん。同年代の子どもたちがいる環境でしたが、幼い丹保さんが選んだのは“黙々とやり抜くこと”。自分から積極的にコミュニケーションはしなかったそうです。
「3人兄妹の末っ子で、人見知りだったんですよ。誰かにくっついていないと行動できなくて…。習い事は兄や姉がやっていたものを、そのまま私もやっていました。どれも楽しかったんですけど、自分から積極的に“やりたい”といったわけではなかったんです」
そんな物静かな少女だった丹保さんに変化が訪れたのは、小学校4年生のこと。初めて、自分から“やってみたい”と手をあげ、サッカーを始めたのです。
「兄が通っていたサッカークラブに女子チームがあって。見学しているうちに、“自分もやってみたい”という気持ちが自然と湧いてきたんです」
サッカーを通して丹保さんが体験した、勝利という一つの目標をチームで追いかけること。それは、丹保さんを変えていきました。
そうして、サッカーに続くチームスポーツとして中学生の丹保さんが選んだのが水球でした。
「水球って、『水中の格闘技』って言われるくらい過酷な競技なんですよ。しょっちゅう傷だらけでした(笑)。今振り返ってみても、だいたいのことは、あの3年間ほどじゃないなって思えます。体も心も鍛えられました」
桜が散った頃からプールに入り、本格的な冬が来るまで続けられる練習。寒さに震えながらも、丹保さんが3年間続けた理由。それは、同級生5人のチームメイトと「全国優勝」という目標を誓ったからです。
「毎日同じ部活をともにして、休み時間も休日も一緒に過ごすくらい、本当に仲が良かったですね。絶対優勝する!っていう意気込みが私たちを一つにしていました」
チームで一つの目標を目指すこと。チームメイトとコミュニケーションし、絆を育むこと。
二つの球技から教わったことは、その後の働き方にも息づいていくことになります。
誰かを支えるために、支えられた日々
短期大学を卒業後、丹保さんが就職したのは携帯キャリアのショップでした。携帯電話の契約手続きや料金プランの案内をする接客業…と思いきや、実際にはまったく違っていたと丹保さんは振り返ります。
「新規の契約数を求められるのかなと、最初は思っていました。でもいざ店頭に立ってみると、携帯電話がうまく動かなかったり、壊れてしまっていたり、そういうマイナスの状態で来るお客様が多かったんです」
そこで丹保さんが心がけたのが、“このお店に来てよかったな”と思える接客をすることでした。
「一人ひとりのお客様に向き合い、状況を整理し、その原因を紐解いていくと、笑顔になってくださるんですよね。そこから、新しい契約につながることもありました。マイナスの入り口をプラスの出口に変えるっていうのかな。そういう瞬間が、とても好きでした」
笑顔というゴールに向かって、お客様と会話をする。そんな日々を送っていくうちに、丹保さんの胸にふと「バックオフィスで誰かを支えたい」という想いが生まれていきました。
「それで、偶然見つけたのが今の地区事務所の求人です。県内にセブン‐イレブンが出店したのは2009年で、学生時代は他県にしかない憧れのコンビニだったんですよ」
携帯キャリアのショップで3年間の経験を積んだあと、丹保さんはセブン‐イレブン・ジャパンに入社。北陸エリアのDO※会計部に配属されます。主な仕事は、セブン‐イレブンの加盟店のオーナー様の会計を支えること。自ら望んだバックオフィス業務でしたが、仕事の複雑さと責任の重さに、当初は戸惑ったそうです。
※DO(District Office):特定の地域(District)を担当する営業拠点や視点、あるいは小規模な活動拠点
「とにかく確認しなければならないことが多く、新人の頃は何回もミスをしてしまって悔しい思いをしました。それから、DO会計部はOFC※の次にオーナー様との距離が近いので、電話でコミュニケーションする機会も多いんです。でも、お伝えすべきことをうまく説明できず、あとから“もっとこんなふうに言えたはず”と思い悩むこともありました」
※OFC(オペレーション・フィールド・カウンセラー)は、セブン‐イレブン加盟店のオーナー様に対する経営カウンセリングを担っています。
その時丹保さんが気づいたのは、この仕事は一人では絶対にできないということでした。
「同じ会計本部の同僚はもちろん、オーナー様と距離の近いOFCと連携しあって初めて、“オーナー様の経営”をサポートできるんです。チームで仕事を進めていくって、こういうことなんだなって実感しました」
上司である浅野さんに相談中の丹保さん
周りの人たちに背中を支えられながら、丹保さんは会計担当者としての自信を深めていきました。最初は反省の多かったオーナー様とのコミュニケーションも、いつしか楽しいものへと変わっていったそうです。
「加盟店のオーナー様それぞれに、想いをもっていらっしゃるんですよね。電話でお話している時に、“もっと店舗を展開していきたいんだ”という夢を語ってくださったこともあります。実際にその方は2店舗目を出されたのですが、すごくうれしかったんですよね。それが、私の仕事の原動力になっていった気がします」
そんな日々を重ねていく中で、丹保さんは次第に“次のステップ”を意識するようになります。
背中を押されて、次のステップへ
「セブン‐イレブン・ジャパンに入社してから10年間、ずっと会計の仕事をしてきました。そのことを振り返った時、このままでいいのかな?って思ったんです。もっといろいろな経験をすれば、自分も成長できるし、何よりも会社に貢献できるんじゃないかなって」
会計の管理職になるという道もありましたが、当時の丹保さんは「自分には向いていない」と希望することはありませんでした。会計以外に、自分にできることは何なのだろう。そう思い悩みながら仕事を続ける丹保さんの目に、ふと留まったものがありました。
それは、別の地区事務所への駐在(サポート)の募集でした。
「迷わず応募しました。能登半島地震で大変な時に、全国の地区事務所の皆さんに助けていただいたんですね。その時から、他の地区事務所の方々がどんなふうに働いているのか、知りたいと思うようになったんです」
地区事務所のメンバーとのミーティング
10年間過ごした地区事務所を離れて、信越エリアへ。3カ月間という短い時間でしたが、得られるものはたくさんあったと丹保さんは言います。
「会計の仕事だから、やることは同じ。でも、その動き方が全然違っていたんです。私が所属している地区事務所の業務の参考にできそうなこともありましたし、私が知っているやり方をこちらの事務所に導入したら良くなりそうだなと思うこともありました。気づきがたくさんある3カ月間でしたね」
その気づきを、丹保さんは周りにも共有していきました。ちょうど同じタイミングで駐在していたアシスタントマネジャーも丹保さんに同意し、実際に業務フローを見直すために一緒に動いてくれたそうです。
「全部変えられたわけではないですが、いくつかは導入されることになりました。知らない場所に行って、一から関係性を築いて、形にする。そんなことができるなんて思いもしなかったので、自分が一回り大きくなったような気がします」
別の土地で見つけた、新しい自分。その変化は、丹保さんの内面を変えました。
「信越エリアのマネジャーとアシスタントマネジャーのお二人が、“あなたにもできる”と真剣にお話くださって。それまで、管理職は向いていないと思っていました。自分は支える方だからと。でも、3カ月間客観的に私を見ていた方が言うなら、新しい道に進んでもいいのかもしれないと思えるようになったんです」
駐在期間を終え、北陸の地区事務所に戻ってきて間もなく、丹保さんはアシスタントマネジャーに任命されます。それは、まだ上司であるマネジャーの浅野さんに想いを伝える前のことでした。
浅野さんもまた、同じように丹保さんを見ていたからなのかもしれません。
働き方は、白色
しかし、アシスタントマネジャーに任命された時、丹保さんの胸には少しだけ不安がありました。
「周りには自分より優れたメンバーが多くて、どう接したらいいのか、どう指示を伝えればいいのか分からなかったんですよね。
そんな時、『サーバントリーダーシップを調べてみるといいよ』とマネジャーから声をかけてもらって。相手を理解し、支えながら前へ進むマネジメントもあるんだなと知ることができました。
そこからは、マネジメントを“みんなで未来をつくる仕事”として意識できるようになったんです」
北陸エリアの地区事務所の仲間たちとめざメーを囲んで。
迷いながらも新しい一歩を踏み出した丹保さんに、その働き方を色で表現していただきました。
「私は、相手に合わせる働き方が好きなんですよね。だから、どんな色も引き立ててくれるし、混ざり合える白色を選びました。前に出ることもあれば、後ろで支えることもある。そうやって、みんなといろんな色を重ねながら、新しい景色をつくっていけたらと思います」
誰かの背中を追いかける少女から、誰かの背中を支える大人へ。
丹保さんの"白色"の物語は、これからも続いていきます。
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