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世界の7-Elevenをつなぐのは、愛。7-Eleven Internationalの視点

7-Elevenは現在、世界で約8万6,000店舗を展開しています。
けれど、日本で仕事をしていると、世界の7-Elevenにはどんな人たちが働いていて、誰がその広がりを支えているのか。
深く考えたことはないのではないでしょうか。

結成されたばかりのチームから、ベテランのチームまで。さまざまなチームがどんな視点で動いているのかを紹介する『チームの、視点』。

第2回に登場するのは、7-Eleven International LLC(以下、7IN)の皆さん。7INの使命は、世界のライセンシー(ライセンス契約に基づいて7-Eleven店舗を経営する現地企業)を支援すること、そして新たなグローバル市場へ進出することです。

日本を拠点とするリージョン1とリージョン2のチームに分かれ、それぞれの担当地域に寄り添いながら、世界の7-Elevenを支えています。

今回お話を伺ったのは、リージョン1を率いるマイクさん、同じくリージョン1で活躍する土肥さん、そしてリージョン2のデールさんの3人です。

普段は担当する地域に分かれて活動している7INのメンバーですが、彼らをチームとして結びつけている一つの“視点”がありました。3人のストーリーとともに、その“視点”をひもといていきます。

地域社会に根付く7-Elevenを目指して

「7-Elevenには子どもの頃からの思い出がたくさんありますよ。カリフォルニア州で育ったのですが、小学校の帰り道にスラーピーを買いにいくのはもちろん、コミックを購入するために立ち寄ることもありました。中学校や高校の近くにも7-Elevenがあって、私たちの中では“楽しくてクールな場所”というイメージでしたね」

7-Elevenへの愛情たっぷりに話してくれたのは、マイク(Michael Berger)さん。フィリピン、マレーシア、中国、シンガポールなどを担当するリージョン1を統括しています。

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マイクさん

マイクさん

同時に、母から「マイク、牛乳を買ってきてくれない? クッキーを焼くから、砂糖もね」と買い物を頼まれる場所でもありました。

楽しくて、便利なお店。その記憶は、マイクさんのその後のキャリアに大きな影響を与えることになります。

コスタリカで起業した後、現地で授かった子どもたちに“アメリカで教育を受けさせたい”と帰国を決意。就職先を探す中で、マイクさんの頭にふとよぎったのが、あの7-Elevenでの思い出でした。

そうして、北米でコンビニエンスストアを展開する7-Eleven, Inc.に入社し、OFC※としてキャリアをスタート。現在、リージョン1の責任者として担当地域の7-Elevenを支えるマイクさんには、変わらない一つの想いがあります。

※OFCは7-Eleven加盟店のオーナー様に対する経営カウンセリングを行っています。

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マイクさん

マイクさん

どうすれば、7-Elevenを地域社会の生活により深く根付かせることができるか? ということです。これは、私たち7INの最大のテーマでもあります。

マイクさんの記憶の中にある、暮らしの中に溶け込んだ、7-Eleven。この原体験は、チームを束ねる視点にもなっています。

マイクさん

マイクさん

多くの地域をサポートしていますが、文化やビジネスの作法はそれぞれ異なります。現地のライセンシーや顧客の考え方を理解するためには、相手への敬意をもって柔軟に自分の言動を変えられるグローバルマインドセットを持つことが重要なんです。

文化を理解し、現地に寄り添う。その視点を実践しているチームメンバーの一人が、セブン‐イレブン・ジャパン出身の土肥さんです。

多様性を日常の中に

「同じ目線に立って物ごとを考える。これがとても重要なんです。目線が異なると、見える景色も違ってしまいますよね」

2000年にセブン‐イレブン・ジャパンに入社した土肥さんは、OFCとしてキャリアをスタート。その後、店舗開発やディストリクトマネジャー※など、幅広い業務を経験してきました。
※担当地方を統括する役職のこと。

2016年に海外事業本部へ異動。のちに7INの創業メンバーとしてジョインしました。

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土肥さん

土肥さん

海外事業に携わるようになって、来年でちょうど10年になります。今でも強く覚えているのが、2019年のインド市場開拓です。その時に、マイクと初めて一緒に仕事をしたんですよ。

妥協を許さず、現地企業と7-Elevenのライセンス契約を進めるマイクさんの姿勢に、当時の土肥さんはカルチャーショックを受けたと言います。

土肥さん

土肥さん

日本と違って、海外は事細かに契約内容を詰めていきます。どんな文化や国籍であっても、解釈の余地を残してはいけません。トラブルの原因になりますから。とは言っても、現地企業と契約周りの話をしているばかりではありませんでした。

マイクは相手を理解するためにコミュニケーションを行い、歩調を合わせていったんです。そして、言うべきことは言う。今にして思えば、これこそが7INのマインドなんですよね。

インドでの新規開拓プロジェクトを終えた後、土肥さんはアメリカに駐在。そこで、ベトナム、中国、韓国、カナダ、ドイツ、グアテマラ、メキシコ、パキスタン、インドなど、さまざまなバックグラウンドを持つ人々と一緒に働く機会に恵まれることになります。

土肥さん

土肥さん

まさにダイバーシティでしたね。さまざまなバックグラウンドを持つ彼らのことを理解したいと、常に思っていました。

2025年からインドを再び担当することになりましたが、ここでは別の種類のダイバーシティを体験しています。ライセンシーの関連会社や店舗の人々、皆さん考えていることが違うんですよ。これもまた、多様性を理解するということなのだなと感じています。

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そう話す土肥さんの表情は穏やかです。多様性を特別なものではなく、当たり前のものとして受け止めている。そんな自然体の空気がありました。そしてそれは、リージョン1ユニットが持つ空気そのものでもあります。

チームには店舗開発、商品開発、オペレーション、契約関連。それぞれの分野のプロフェッショナルが集まっています。担当地域での業務をメインにしながらも、困った時には自然とお互いにアドバイスを求め合う。そんな雰囲気のチームなのです。

土肥さん

土肥さん

マイクの存在が大きいですね。人の手が足りていないだろうと判断したら、すぐにメンバーへサポートを依頼してくれますし、チームメンバーへのリスペクトをしっかりと示してくれます。

チームメンバーを不安にさせないための、仕組みづくり。そんなマイクさんの姿勢には、“現場を支える人を大切にする”という考えが感じられます。

土肥さん

土肥さん

加盟店様(ライセンシー)ファースト、カスタマーファーストという精神を、マイクは持っているんですよね。だからこそ、私たちが最大限の力を発揮できるようにチームビルディングをしっかりとやるわけです。

お客様に笑顔になっていただくために、加盟店様をサポートする。それは、7-Elevenそのものが持つ“視点”でもあります。

そんな視点に魅せられたのが、リージョン2所属のデール(Dale Mattinson)さんです。

すべては、7-Elevenへの愛から始まった

「子どもの頃は何マイルも先の7-Elevenに向かって、よく自転車をこいでいました。田舎町に住んでいたので、7-Elevenでの買い物が楽しみの一つだったんですよ。大学では、夜勤のアルバイトもしていましたね。その時の店の雰囲気とお客様が大好きでした」

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大学卒業後、デールさんは別の会社に勤めましたが、その間もアルバイト時代の店長とは連絡を取り合っていました。

数年後、その店長から「パートでもいいから、店を助けてくれない?」と頼まれた際は、「お客様と接するのが楽しいから、働かせてほしい」と即答。フルタイムの仕事を続けながら、週末にはパートとして店舗のヘルプに入っていたそうです。

形を変えながらも続く、7-Elevenとの縁。その縁がさらに深まるきっかけになったのは、またしてもアルバイト時代の店長からの連絡でした。

デールさん

デールさん

ちょうど転職活動をしている時に、「7-Eleven, Inc.でOFCの求人があるよ」と声をかけてくれたんです。その瞬間に、答えは決まっていました。こうして、7-Eleven, Inc.でのキャリアがスタートしました。幼い私にとっては楽しい場所であり、大学生の私にとっては仕事を学ぶ場、そして社会人の私にとっては新しい挑戦の場。それが、7-Elevenなんです。

その後、着実にキャリアを積みあげたデールさんは活躍の場を広げ、今では7INのリージョン2ユニットに所属しています。リージョン2が担当するのは、タイ、カンボジア、ラオス、韓国、デンマーク、スウェーデン、ノルウェーなど、アジアおよび北欧の代表的な国々。その中でもデールさんはスカンジナビア市場を中心にサポートしています。

デールさん

デールさん

7-Elevenが世界でもっとも愛されるブランドになるためには、各国のお客様と文化への理解が欠かせません。日本やアメリカのやり方を押し通そうとしても、「ここでは通用しない」と言われてしまいます。マイクや土肥さんも話していましたが、彼らのニーズを理解し、歩調をそろえることがとても重要なんです。

そこでデールさんがチーム内で実践しているのが、“シェア”です。

デールさん

デールさん

時には話し手として、時には聞き手として、お互いの経験や現地での工夫を共有しています。そうすることで、多様な文化背景を持つ人々と向き合えるようになっていく。担当する地域が違っても、“お客様に最高のサービスを提供し、7-Elevenをナンバー1ブランドにする”という想いでつながった一つのチームとして成長を目指しているわけです。

7-Elevenというブランドへの愛。その視点がとても重要なのだと、マイクさんは言葉を継ぎました。

ブランドを広げるための情熱と、柔らかさ

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マイクさん

マイクさん

7INには日本人のメンバーも多く在籍していますが、私たちと彼らを結んでいるのは、何よりもブランドへの愛情です。7-Elevenというブランドを広げていきたいという情熱があるからこそ、私たちは昼夜を問わず、各国のライセンシーとコミュニケーションを重ねていけるのです。

もちろん、チームメンバーとのコミュニケーションも、とても大切だと考えています。最近私が学んだのは、“本音と建前”という考え方です

マイクさんはこれまで日本人と何年間も仕事をしてきましたが、“本音でコミュニケーションできていないのではないか?”という疑問を長年抱いていたと言います。

マイクさん

マイクさん

日本のビジネスにおいては、建前が円滑材になり、企業の文化を形づくっていく。それがようやく理解できました。本音の引き出し方も学びましたよ。たとえば、居酒屋でビールを飲むとかね(笑)。

異なるバックグラウンドを持つメンバーとともに、多様な国や地域と向き合うために欠かせないのは、こうした“柔らかさ”でもあるのかもしれません。

地域社会に7-Elevenが根付く明日を目指して。
7INの視点は、これからも世界へ向けられていきます。

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