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支え合いながら、挑戦する。セブン‐イレブン・ジャパン 現場サポートチームの視点

日々仕事をしていて、意識するのは自分の目に見える範囲のこと。
隣の部署は何をしているのか。自分の部署は、どんなチームに支えられているのか。
なんとなく知ってはいても、深く考えたことはないかもしれません。

『チームの、視点』では、結成されたばかりのチームから、ベテランのチームまで。さまざまなチームがどんな視点で動いているのかを紹介していきます。

第1回に登場するのは、セブン‐イレブン・ジャパンのOP(オペレーション)サポート部・現場サポートチームの皆さん。22名という大所帯ながら、和やかな雰囲気でいっぱいのチームです。

一つのチームとして店舗の運営を支えるために、どんな視点を持っているのか? メンバーにお話を伺いました。

“支えること”が、仕事

「私たちの役割は、加盟店様を直接サポートする社員の皆さんが、安心して業務に取り組めるように支えることだと思います」

そう話してくれたのは、平栗(ひらくり)さん。福島県の郡山地区事務所で会計を担当した後、OFC(オペレーション・フィールド・カウンセラー)※のサポートや加盟店様向けのレジ接客研修講師を経て、約2年半前に現場サポートチームに配属されました。

現場サポートチームはそれぞれの役割に応じて5つに分かれており、平栗さんは主に稟議の確認や管理、情報発信を担当する「Aチーム」に所属しています。

※加盟店オーナー様に向けた経営カウンセリングを行う社員のこと

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今では“支える”ことが仕事と話す平栗さんですが、以前は“支える”側の細かな事情までは、分からないことが多かったそうです。

平栗さん

平栗さん

郡山で会計業務を担当していた頃は、オーナー様に向き合っていたので、この部署のことをあまり意識することはありませんでした。でも時々、DM(ディストリクトマネジャー)※が稟議の対応に困っているのは目にしていて。何に悩んでいるんだろうって、当時は思っていました。
※地域を統括する責任者のこと

実際にこの仕事に就いてみて、初めてその理由が分かったと言う平栗さん。

稟議の文面が少しでも間違っていれば、加盟店様との信頼関係の損失や業務の混乱、さらには会社全体の信用低下につながる恐れがある。だからこそ、まずはAチームが目を通す段階で丁寧に内容を確認することが欠かせません。必要に応じて修正をお願いするのも、Aチームの大事な役割の一つです。

平栗さん

平栗さん

稟議修正のお願いって、言うほうも言われるほうも「少し嫌だな」と思うかもしれません。でも、ルールをきちんと守っていくことって、とても大事なんです。そうしないと、会社全体に影響してしまいますから。ただ、稟議がたくさん上がってきた時は…「今日はこれ以上来ないでほしい」と思うことも正直ありますね(笑)。

平栗さんの仕事は稟議の確認だけではありません。全国の地区事務所から送られてくる書類の振り分けや、加盟店様の営業時間変更の告知、現場からの個別対応依頼など、常に手を動かしています。さらに、空いた時間にはチームをまたいだ業務改革に向けて、外部のパートナー企業様との打ち合わせを重ねています。

その忙しさを、平栗さんは「充実しているなって思うんです」と話します。

そんなふうに平栗さんが前向きに仕事に取り組めるのは、なぜなのか?
その答えは、チームの中にある“視点”にありました。

変わるチームと、変わらない雰囲気

「平栗さんが話してくれたように、私たちはOFCの方々や関係部署の“困りごと”をいち早く受け取り、解決することを意識しています。バックオフィスがメインの“守り”のチームですね」

そう話してくれたのは、マネジャーの小林さん。現場を支える立場として、これまでも日々のサポートに注力してきました。昨年からは稟議作成をサポートするシステムの導入や、チーム編成を大幅に見直し。現場だけでなく、チームの働きやすさも意識した改革を進めています。

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小林さん

小林さん

私たちのチームは、稟議の確認や新規オープンした加盟店様への社長メッセージご送付、慶弔対応など、さまざまな業務を担当しています。一つひとつは細かい仕事かもしれませんが、そのどれもが重要で、扱う範囲も広いんです。

昨年まではその膨大な一つひとつの仕事を、各エリアごとに担当していたそうです。業務に追われる中で、小林さんが考えたのは、“バックオフィスの体制が整えば、より現場をサポートできるはず”ということでした。

小林さん

小林さん

まず、22名それぞれが同じ仕事をするのが非効率なんじゃないかなと思ったんです。そこで業務フローを見直し、現在の5チーム制に編成し直しました。

以前は、誰かが休んだ時や案件が重なった時に、“この仕事は誰が分かるの?”という状況が生まれることもありました。でも今は、誰かが困っても周りが自然とフォローできるようになっていると思います。

とはいえ、チームが変わるということは、働き方が大きく変わるということでもあります。部署に配属されて1年でその変化を体験した平栗さんは、どう感じていたのでしょうか。

平栗さん

平栗さん

Aチームの仕事はベテランの方が担当すると思っていたので、最初は本当にできるのかなと不安もありました。

そんな迷いを受け止めてくれたのが、もともと現場サポートチームに根付いていた“気軽に話しかけやすい”雰囲気でした。

平栗さん

平栗さん

普通の職場だと、誰かに何かを聞くのって、ちょっと緊張するじゃないですか。でも、ここは違っていて。だからAチームになった時も、先輩たちに助けてもらいながら業務に慣れていきました。

小林さん

小林さん

そう言ってもらえるのはうれしいですね。でも、私たちも平栗さんに助けられているんですよ。いろんな部署と関わる中で、何かを変えようとすると、たいてい「ちゃんと説明してほしい」ってなるんです。その時に必要な資料を、平栗さんがいつも分かりやすくつくってくれて、ありがたいなと思っています。

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お互いに助け合うという、視点。それが、このチームにはごく自然なこととして根付いているのです。

気づけば、一つに。チームのやさしい距離感

さまざまな経歴を持つメンバーが集まるのも、このチームの特徴です。

武田さんは、OFCを経験した後に新規店舗の立ち上げ業務に関わり、現場サポートチームへと配属されました。
須藤さんは、山形地区事務所を経て、本部へ。バックオフィスとしてのキャリアを積みあげてきました。

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左から、須藤さん・武田さん。

現場サポートチームに来てから二人が驚いたのは、仕事に対する姿勢と、お互いに助け合う空気感だったと言います。

武田さん

武田さん

最初は、ルーチンワークをこなすのかなと思っていたんです。実際に入ってみると、業務管理システムの立ち上げに関わったり、紙の申請書を電子化したり、0から1を生み出すような仕事がたくさんありました。工夫を繰り返すという点では、OFC時代のオーナー様とのやり取りと通じるものがあるかもしれません。

須藤さん

須藤さん

私もまったく同じことを感じていました。チーム全員が“会社をもっと良くするために、何ができるか”を考えているんですよね。

あとは、異動した当初は「女性だけの部署ってどんな感じかな?」と手探りでしたが、みんな仲がよくてうれしい驚きでした。平栗さんと武田さんのようにお友達になる人もいますし。

武田さん

武田さん

平栗さんと私は同じタイミングで配属されたんですけど、仕事が早くて、頼りになるんですよね。勤務後にご飯を一緒に食べながら、お互いの悩みを話すこともあります。

須藤さん

須藤さん

平栗さんは、電話の対応もすごいんですよね。いつも明るいトーンで相手と話していて、もし自分が現場担当だったら、相談しやすいなって思います。

平栗さん

平栗さん

頼りにしているのは、私もです。いろいろ思い悩んでしまうタイプで、武田さんに相談すると「そんなの気にしなくていいよ!」って、いつも元気づけてくれるんですよ。

須藤さんのことは、地区事務所時代に、「須藤さんに聞けば大丈夫」って現場の人たちが言っているのを聞いたことがあったんです。それで実際にお会いしたら、どんなことでも否定しないで聞いてくれて…二人とも大好きです!

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それぞれ違う場所からやってきても、自然と一つになっている。それもまた、このチームの特徴なのかもしれません。

現場サポートチームの、視点

最後に、現場サポートチームが今後挑戦していきたいことについてお聞きしました。

小林さん

小林さん

私たちの仕事を効率化することは、現場の方々のお仕事を効率化することでもあるんです。たとえば、稟議のやり取りの時間が少なくなれば、その分普段のお仕事に時間を割いていただけますよね。

現場サポートチームは今、稟議のサポートシステムの導入をはじめ、ペーパーレス化や登録業務の自動化、部署をまたいだ業務整理など、多岐にわたる取り組みを進めています。

これまでの仕事のやり方を大きく変える、大きな挑戦。戸惑いが生まれることもありそうなものですが、「みんな同じ方向を向いてついてきてくれます」と小林さんは話します。

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武田さん

武田さん

現場の方に“ハテナ”を浮かばせない仕組みづくりは、本当に大事だと思います。チームでいろいろ改善は進めていても、まだ「どうやって申請するのか?」という質問をいただくことがあります。その数をできるだけ減らして、現場の方々を支えたいですね。

須藤さん

須藤さん

私も同じ気持ちです。今、とあるシステムの構築に関わらせていただいているのですが、まだまだ完璧とは言えません。現場の方目線で、使いにくいところがたくさんあると思うんです。迷わず、ストレスなく、いろいろな申請をしていただく。そういう仕組みを目指していきたいですね。平栗さんはどうですか?

平栗さん

平栗さん

もう言いたいことは言われてしまいました(笑)。

そうですね…個人的な話になってしまうんですけど、私って本来はとても臆病なんです。何かに挑戦するのも、本当はあまり好きではないんですよね。でも、思い切って挑戦してみたら、失敗したとしても得られるものがあると思うんです。だから、失敗を恐れずに、このチームでも挑戦を続けていきたいです。

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現場を支えるために、仲間と支え合いながら、挑戦し続ける。
そんなチームの“視点”は、これからも続いていきます。

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