日常の買物が、誰かの明日につながる。セブンマイルプログラム寄付と日本財団が描く、新しい社会貢献のかたち
いつもの何気ない買物で200円(税抜)ごとに1マイルがたまっていく、セブンマイルプログラム。マイルはお得なクーポンやオリジナル商品との交換など、さまざまな使い道があります。
その中の一つに寄付があることをご存じでしょうか?
10マイルから気軽に参加できるセブンマイルプログラムの寄付は、2020年の開始以来、年々広がりを見せ、寄付先団体も増え続けてきました。
いつもの何気ない買物が、誰かの助けになる。
この仕組みはどのように生まれ、どんな想いのもとで続けられてきたのか。
セブンマイルプログラムの担当者と、パートナー団体の一つである日本財団様に話をお伺いしました。
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お客様のニーズから始まった、寄付の取り組み
「それまでの寄付は、店頭に設置の募金箱に寄付いただく形だったのですが、キャッシュレス化が進むにつれて、その機会が減っていたんです。たまったセブンマイルを寄付に変えることができたら? というところから、この取り組みがスタートしました」
そう話すのは、セブン&アイ・ホールディングス デジタルイノベーション部 シニアオフィサーの野口さん。
2020年に始まった取り組みの寄付先は、10団体。そこから今では40団体にまで広がりました。
セブンマイルの使い道は、寄付以外にも複数用意されていますが、なぜ寄付という選択肢を大切にし続けているのか。その理由を、同じくデジタルイノベーション部 オフィサーの中嶋さんはこう語ります。
「セブン‐イレブンのお客様は、老若男女さまざまです。普段のお買物でたまる、ちょっとした“おまけ”のようなマイルを、何に使うのか。調査を進める中で、社会貢献に使いたいと考えるお客様が、一定数いらっしゃることが分かってきました。そのニーズにお応えするために寄付をご用意したという側面もあるんです」
中嶋さん
ただ、我々は寄付のプロフェッショナルではありません。そこで2年目からは日本財団さんとご一緒することで、寄付の取り組みを広げていくだけではなく、自分たちも学びを得たいと考えました。
寄付の形を変えた、セブンマイルプログラム
お客様に、より多くの選択肢をご提供するために。
そんな想いで始まった交流を、日本財団ドネーション事業部 部長の木田さんは「寄付の裾野を広げる一歩だった」と表現します。
木田さん
日本人は寄付をしないと言われがちなのですが、寄付に近い行為は身近なところで行われているんです。ただ実際には、少し気恥しさを覚えるなどの心理的なハードルを感じて、行動に移せない方が多いのかもしれません。セブンマイルプログラムは、そんなハードルを大きく引き下げてくれたんです。
中嶋さん
それは私も感じています。能登半島地震の義援金募金もセブンマイルプログラムで実施したのですが、「たまったマイルを全部使って寄付した!」とSNSに投稿してくださったお客様がいたんですね。「寄付した!」と発言するのは、少し気恥ずかしい部分があると思うんです。ただ、デジタルの募金は匿名でできる分、そのハードルが低いのでしょうね。
「アプリ上で寄付ができるというのは、とても大きな影響を持っていると思います」と言葉を継いだのは、日本財団ドネーション事業部ファンドレイジングチーム チームリーダーの川部さん。2021年から、セブンマイルプログラムチームとともに取り組みを広げてきた一人です。
川部さん
私たちにとっては、アプリ上の寄付は初めての試みでした。ですから、どんな反響をいただけるのか読めないところがあったんですね。でも、結果をお聞きしたら、想像をはるかに超える寄付の件数をいただけて…。
野口さん
本当に驚いていらっしゃいましたよね(笑)。
川部さん
支援のお気持ちをたくさんいただけることが本当にうれしいです。
2024年の日本財団関連の寄付件数は、セブンマイルプログラムでの寄付を含め約10万件。寄付の総額も年々増え続けています。アプリという気軽な手段があるとはいえ、日本の経済状況が決していいとは言えない状況で、なぜ寄付が増え続けるのか。
その疑問に対して、「周りを見ていると、寄付したいと思っている若い人は意外と多いのではないかと感じています」と答えるのは日本財団ファンドレイジングチームの宮澤さんです。
宮澤さん
国内外で災害が起きると、友達から「あの地域に寄付はできるの?」と聞かれることもあります。若い世代も、何かしらの形で力になりたいという想いを、しっかり持っているんですよね。
セブンマイルプログラムは、そんな気持ちを後押ししてくれるものだと私は思います。お買物でたまったポイントは、もともと自分の手元にはなかったもの。それが誰かの支えになるって、すごいことなんです。
寄付の形を変えたセブンマイルプログラム。続いては、想いを託す先として選ばれ続けるための“接点づくり”についてお伺いしました。
寄付していただくために、もっとも大切なこと
現在*セブンマイルプログラムで寄付を募っているのは『日本財団 難病児支援』『アスリートの情熱を、社会の力に。日本財団HEROs』『日本財団 子ども第三の居場所』『日本財団 子どもサポート基金』の4つ。
そのほとんどが、未来を担う子どもたちにまつわるものです。
*2026年2月17日現在
木田さん
日本では少子化が進む一方で、小学生の約6人に1人が何らかの課題を抱えているとも言われています。日本財団はそうした状況に向き合い続けてきました。ですから、セブン‐イレブンをご利用されるお客様に「こういう子どもたちもいるんだ」とまずは知っていただきたいと考えています。
川部さん
ご一緒させていただいている『子ども第三の居場所』では、家庭や学校以外の“居場所”を子どもたちに提供しています。目指しているのは、自分で生き抜く力を育むこと。小さなころから自分でご飯を炊けるようになるだけでも、きっとその子の未来は変わると思うんです。
『食べる』『暮らす』という点で、セブン‐イレブンともつながりが深いですし、子どもの支援はどんな立場の人にとっても、未来につながる大切なテーマだと感じています。
野口さん
お二人が仰っていただいたことはとても重要で、「この人を救いたい」「この支援に関わりたい」と感じられた時、初めて寄付につながるんですよね。
中嶋さん
そのために重要なことが二つあると私は考えていて、一つ目が寄付金の使い道をはっきりと示すこと。二つ目が、熱量をお伝えすることです。
日本財団様のセミナーに何度か参加させていただいたのですが、これまでの活動の成果や今後どうしていくのかを、現場の担当者だけでなく、部門を束ねる立場の人たち自身が熱をもって話されるんですよ。その熱をお客様にも感じていただきたいと考えながら、寄付先を選定しています。
一つひとつの寄付にどんな想いが込められているのか。寄付の先には誰がいるのか。セブンマイルプログラムは、その熱を丁寧に伝え続けることで、お客様との接点をつくり続けてきたのです。そして、この先もセブンマイルプログラムと日本財団の歩みは続いていきます。
最後に、“寄付の未来”について、お話いただきました。
いつもの買物で、未来をよくしていく
野口さん
セブンマイルプログラムで寄付を初めてから5年以上経ちますが、日本では寄付に参加する機会がまだ十分に知られていないと感じています。ですが、言い換えれば、ポテンシャルを秘めているという見方もできますよね。
私たちのように多くのお客様との関わりを持てる企業と、日本財団様のように寄付の現場を見続ける企業が協力しあうことで、可能性はどんどん広がっていくと考えています。
宮澤さん
現場を見ている人間として、私も可能性を広げていきたいです。寄付の力は大きく、必ず誰かの支えになっているんです。でも、そのことをお伝えする機会をなかなか持てなくて…。写真や文章、動画など、いろいろな方法で皆さんに活動内容をお届けできるようになりたいです。
川部さん
いただいた100円や1,000円が、どんな子どもたちに、どんな形で届いているのか。しっかりお伝えしたいと私も考えています。セブンマイルプログラムが寄付の在り方を変えたように、「寄付した先にはどんな世界が広がっているのか」をお届けできる未来を創っていきたいですね。
中嶋さん
私も想いは同じです。私たちの役割は、寄付金額を増やすことだけではありません。寄付先の活動や背景にある思いをきちんと伝えていくことが、一番大切だと思っています。
活動の中身を知ってもらえれば、必ず誰かの琴線に触れる。すぐに寄付につながらなくても、“こんな活動をしている人たちがいる”と知ってもらうだけでも意味があると考えています。
木田さん
民間企業の皆様と関わらせていただくのは、とてもありがたいことです。だからこそ、課題を発信し続けるだけでは不十分だとも感じています。日々の暮らしの中で、皆さんが「これっておかしいよね」と感じている声を、きちんとすくい上げることができたら、また新しい寄付の形を生み出せると思うんです。
セブン‐イレブンの商品を購入したら社会が少し良くなるから、買物をしよう。そんな世界になっていくとうれしいですね。
日常の買物から生まれた小さな行動を、誰かの明日につなげるために。
セブン&アイ・ホールディングスと日本財団が始めた“あすを紡ぐたび”は、これからも続いていきます。
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