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東北の食文化から地域の健康を考える セブン‐イレブンの「だし活」

地域で親しまれてきた味を大切にしながら、毎日の食をもっと健康的にできないか。その思いから、セブン‐イレブンが東北で取り組んでいる「だし活」。青森県との対話をきっかけに東北エリアの商品開発へと広がっています。今回は商品開発の裏側を紹介します。

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2026年9月、セブン‐イレブンは、塩分を控えながらおいしさにもこだわったオリジナル商品5品を東北6県で発売しました。

これらの商品に生かされているのが「だし活」の考え方です。

だし活とは?
青森県で推進されている、だしのうま味を活用しておいしく減塩を進める取り組み。セブン‐イレブンでは、この考え方を取り入れた商品開発を行っています。

セブン-イレブンが「だし活」に取り組むきっかけとなったのは、2020年の青森県との対話でした。

取り組みについて教えてくれたのは、当時青森県を担当していた、阿部さん(現在は宮城県で勤務)と商品開発を担当する大和田さんです。

当時、青森県内を担当していた阿部さんは、行政のもとへ定期的に足を運んでいました。

阿部さん

阿部さん

セブン-イレブンが青森県に出店してまだ5年ほどだったので、まずは地域を知る必要があると思っていました。どんな課題があり、その中で私たちにできることはないか。そこで知ったのが、東北地方における塩分摂取量の課題でした。

冬の寒さが厳しい東北地方では、体温維持や食材の長期保存のための知恵として、塩をふんだんに使ったしっかりとした味付けの食文化が根付いてきました。一方、現代では塩分の摂りすぎが生活習慣病につながる恐れがあることから、塩分摂取量を抑えることが地域の課題となっています。

阿部さん

阿部さん

こうした健康課題は行政だけでは解決できず、日常的に食を提供する私たち企業の役割も期待されていることを知りました。そこで、青森県が進めていた「だし活」に、生活に密着しているセブン‐イレブンだからこそ協力できるのではないかと考えました。

2020年8月、セブン-イレブンは「だし活」応援商品として、青森県内の一部地域で「だしの旨みで食べる!さばと青菜のおむすび」を発売しました。

阿部さん

阿部さん

発売後、加盟店の皆さんから「地域に目を向けてくれてありがとう」と言っていただけたんです。商品そのものだけではなく、セブン‐イレブンが地域のことを考えて取り組んでいることを喜んでもらえたことがすごく印象に残っています。

青森県から始まった取り組みは、少しずつ商品や地域を拡大。豚汁など、日常的に手に取る基本商品でも塩分量を見直すなど、現在まで取り組みを積み重ねてきました。

商品開発を担当する大和田さんが何より大切にしたのは、塩分を抑えても「おいしい」と感じられること。食品メーカー様とも協力しながら、だしのうま味や香り、コクなどを生かし、何度も試作と試食を重ねて味のバランスを調整していきました。過去には、試作を重ねても目指すおいしさに届かず、塩分を減らすことを見送った商品もあったといいます。

大和田さん

大和田さん

人が一口目で美味しいと感じやすい食べ物は、塩味の強いものなのです。そこで、従来商品との比較だけで評価するのではなく、商品単体としてのおいしさや、一食を食べ終わったときの満足感まで確認。うま味や香り、辛味、酸味、焼成感など、塩味以外の要素も組み合わせながら味のバランスを整えてきました。それでも、一番大切なのは、お客様に「おいしい」と思っていただくことです。おいしくならなければ最終的に商品化はしません。

健康のために、おいしさを我慢してもらうのではない。いつも通りおいしそうと手に取ったものが、自然と塩分摂取量を減らすことにつながっている。そんな商品を目指しました。

今回の5商品の中でも、特に難しい挑戦となったのが白菜の浅漬けです。

漬物は、塩で野菜の水分を抜くと同時に塩味を付ける食品です。塩分を抑えながらおいしさを保つため、白菜の脱水工程で使う塩を必要最小限に抑えた分、その後の漬け込み工程でだしのうま味を活用するなど、一つひとつの工程を見直しました。

大和田さん

大和田さん

漬物はしょっぱいものの代表格。適塩にするのは難しいだろうと思っていました。でも、だしなどのうま味を加えることで、物足りなさを感じさせない味が完成しました。漬物は東北でも日常的に食べられているものなので、こうした商品でもおいしさと塩分を減らすことを両立できたのは大きかったと思います。

完成した浅漬けには、東北の味に慣れ親しんできた阿部さんも驚いたといいます。

阿部さん

阿部さん

漬物は塩気があってこそ、というイメージがありましたが、食べてみるとしょっぱさは抑えられているのに、うま味がしっかりある。ちゃんとおいしい浅漬けになっていて驚きました。

地域で親しまれてきた食文化をなくすのではなく、おいしさを生かしながら、今の暮らしに合った形にしていく。白菜の浅漬けは、今回の取り組みを象徴する商品の一つになりました。

今回発売した商品は、親子丼や豚汁、スープ、漬物など、普段の食事として手に取るものばかりです。健康を強く意識していない人でも、塩分に配慮した食事を選ぶきっかけになる。暮らしに近いコンビニだからこそ、そんな選択肢を身近に届けることができます。

大和田さん

大和田さん

「塩分が少ないから」ではなく、「おいしいから」という理由で選んでもらえる商品を増やしていきたいですね。日常的に利用する商品を通じて、無理なく自然に塩分摂取量の低減につながるような選択肢を提供していきたいと思っています。

そして、店舗に近い立場で地域と向き合ってきた阿部さんが大切にしているのは、一度きりで終わらせないことです。

阿部さん

阿部さん

取り組みを続けていくことで、日々の生活の中での選択肢の一つとしてセブン‐イレブンを思い浮かべてもらえたらうれしいです。商品がお店に足を運んでいただくきっかけになることを目指しています。

青森県との対話から始まり、東北6県へと広がった取り組み。地域が変われば、食文化も暮らしも、抱えている課題も変わります。だからこそ、まず地域を知り、声を聞く。そして、毎日の食を支える存在として、できることを考える。

地域の味を大切にしながら、毎日のおいしいを地域の健康につなげていく。
セブン‐イレブンの取り組みは、これからも東北の暮らしの中でも続いていきます。

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